やりたいこと
・Membersのfindで、該当Memberのフォロー中Members・フォロワーMembersを取得し、それぞれのMemberデータ(名前等カラム情報)も取得する(containで取得できるようにする)
今回作成したMemberのテーブル例
CREATE TABLE `members` (
`id` int(8) NOT NULL,
`email` varchar(255) NOT NULL,
`name` varchar(255) NOT NULL,
`created` datetime DEFAULT NULL,
`modified` datetime DEFAULT NULL
) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8;
ALTER TABLE `members`
ADD PRIMARY KEY (`id`);
INSERT INTO `members` (`id`, `email`, `name`, `created`, `modified`) VALUES
(1, 'test1@example.com', 'メンバー1', '2020-12-15 05:50:28', '2020-12-15 05:50:28'),
(2, 'test2@example.com', 'メンバー2', '2020-12-15 05:50:28', '2020-12-15 05:50:28'),
(3, 'test3@example.com', 'メンバー3', '2020-12-15 05:50:28', '2020-12-15 05:50:28'),
(4, 'test4@example.com', 'メンバー4', '2021-01-13 11:22:26', '2021-01-13 11:22:26');
今回の例ですと、
「メンバー1」が「メンバー2」「メンバー3」をフォローして、
「メンバー3」「メンバー4」が「メンバー1」をフォローしている場合
「メンバー1」のフォロー一覧取得で「メンバー2」「メンバー3」のメンバー情報、
「メンバー1」のフォロワーー一覧取得で「メンバー3」「メンバー4」のメンバー情報 を取得したいのです。
CakePHP4にて、フォロー機能を実装する手順①中間テーブルを作成する
フォロー機能のアソシエーションは、多対多(members対members)のアソシエーションとなっています。
今回は、中間テーブル「follows」を用意して「一対多」(member対follows)のアソシエーションを作成します。
中間テーブルを作成し、bakeにてモデルを作成します。
CREATE TABLE `follows` (
`id` int(8) NOT NULL,
--フォローする側
`following_id` int(8) NOT NULL,
--フォローされる側
`follower_id` int(8) NOT NULL
) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8;
INSERT INTO `follows` (`id`, `following_id`, `follower_id`) VALUES
(1, 1, 2),
(2, 1, 3),
(3, 3, 1),
(3, 4, 1);
CakePHP4にて、フォロー機能を実装する手順②モデルを2つに分けて考える
①フォローする側の目線
②フォローされる側の目線
に分けて考えていきます。
順序として、下記のように実装していきます。
1)Followsモデルを2つに分けて考える
2)Membersモデルを2つに分けて考える
1)Followモデルを2つに分けて考える
・ActiveFollowings (フォローする側の目線)
・PassiveFollowings (フォローされる側の目線)
Memberモデルに、hasMany()メソッドを追加します。
$this->hasMany('ActiveFollowings', [
'className' => 'Follows',
'foreignKey' => 'following_id',
]);
$this->hasMany('PassiveFollowings', [
'className' => 'Follows',
'foreignKey' => 'follower_id',
]);
1つのFollowモデルを仮想の2つのモデルに分けています。
なので、実際のFollowsモデルであることをclassNameプロパティにて定義します。
フォローをする側の目線では、フォローする側(following_id)を元にフォローされる側(follower_id)を引っ張ってくるので、foreignKey(外部キー)をfollowing_idに指定する必要があります。
逆に、フォローされる側の目線では、フォローされる側(follower_id)を元にフォローする側(following_id)を引っ張ってくるので、foreignKey(外部キー)をfollower_idに指定する必要があります。
2)Memberモデルを2つに分けて考える
・ Followers (フォローされる側の目線)
$this->belongsTo('Followings', [
'className' => 'Members',
'foreignKey' => 'follower_id',
]);
$this->belongsTo('Followers', [
'className' => 'Members',
'foreignKey' => 'following_id',
]);
CakePHP4にて、フォロー機能を実装する手順③フォローする側の目線で考える
上記の「CakePHP4にて、フォロー機能を実装する手順②モデルを2つに分けて考える」ところで説明済み。
2行目:ActiveFollowingsを介してフォローされた人を集める
ActiveFollowingsを通ってフォローされた人を集める。フォローされた人を集めるには、"Followers"モデルを参照することになるため、propertyName:Followersを記述する。
この一連の流れを"Followings"と命名したのでhasMany('Followings')と記述する。
$this->hasMany('ActiveFollowings', [
'className' => 'Follows',
'foreignKey' => 'following_id',
]);
$this->hasMany('Followings', [
'through' => 'ActiveFollowings',
'propertyName' => 'Followers',
]);
CakePHP4にて、フォロー機能を実装する手順④フォローされる側の目線で考える
上記の「CakePHP4にて、フォロー機能を実装する手順②モデルを2つに分けて考える」ところで説明済み。
2行目:PassiveFollowingsを介してフォローした人を集める
PassiveFollowingsを通ってフォローされた人を集める。フォローされた人を集めるには、"Followings"モデルを参照することになるため、propertyName: :Followingsを記述する。この一連の流れを"Followers"と命名したのでhasMany('Followers')と記述する。
$this->hasMany('PassiveFollowings', [
'className' => 'Follows',
'foreignKey' => 'follower_id',
]);
$this->hasMany('Followers', [
'through' => 'PassiveFollowings',
'propertyName' => 'Followings',
]);
$this->belongsTo('Followings', [
'className' => 'Members',
'foreignKey' => 'follower_id',
]);
$this->belongsTo('Followers', [
'className' => 'Members',
'foreignKey' => 'following_id',
]);
$this->hasMany('ActiveFollowings', [
'className' => 'Follows',
'foreignKey' => 'following_id',
]);
$this->hasMany('Followings', [
'through' => 'ActiveFollowings',
'propertyName' => 'Followers',
]);
$this->hasMany('PassiveFollowings', [
'className' => 'Follows',
'foreignKey' => 'follower_id',
]);
$this->hasMany('Followers', [
'through' => 'PassiveFollowings',
'propertyName' => 'Followings',
]);
CakePHP4にて、フォロー機能を実装する手順⑤実際にフォローしているMember情報を取得
仮想のActiveFollowingsモデル・Followingsモデルをcontainする形です。
$member = $this->Members->find('all', [
'contain' => ['ActiveFollowings.Followings'],
'conditions' => [
'Members.id' => 1
]
])->first();
中のプロパティ「following」内に、Memberの情報が取得されているのがわかります。
CakePHP4にて、フォロー機能を実装する手順⑥実際にフォローされているMember情報を取得
仮想のPassiveFollowingsモデル・Followersモデルをcontainする形です。
$member = $this->Members->find('all', [
'contain' => ['PassiveFollowings.Followers'],
'conditions' => [
'Members.id' => 1
],
])->first();
中のプロパティ「follower」内に、Memberの情報が取得されているのがわかります。
まとめ
こちらの記事に改めて感謝です。
記事でも書いているとおり、
「1つのモデルを、仮想の2つのモデルに分けて考える」ことに慣れれば、
大体わかってくると思います。
苦しんで理解したことを書いているため、この記事もだいぶわかりづらくなっているかもしれません(すいません・・・)。まだ私も理解を進めている最中です。
苦しんで理解するで身につくこともあるかと思いますので、みなさんも苦しんで理解してください(笑)
この記事に誤りや語弊があれば、フィードバックをお願いいたします!