「Diamond Rocks」と「永遠の嘘をついてくれ」が似てると思う点①歌詞が強い
文字に怒鳴られてるようなめちゃくちゃ強い歌詞もあるんですよね。
そんな雰囲気を「Diamond Rocks」に感じました。
命令形や「〜やってくれ」みたいな要求が結構多いですね。
「Diamond Rocks」と「永遠の嘘をついてくれ」が似てると思う点②フレーズが酷似
まだ道の途中だと永久の嘘をついてくれ
出典:佐々木亮介『Diamond Rocks』
今はまだ僕たちは旅の途中だと
君よ 永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
出典:中島みゆき『永遠の嘘をついてくれ』
「道」と「旅」、「永久」と「永遠」・・・微妙に違うのですが、めちゃくちゃ似てるフレーズですね。
この1行見て、勢いでこの記事書こうと思ったんです・・・。
結局「Diamond Rocks」と「永遠の嘘をついてくれ」は似てるのか?
冷静に全体を見ると、フレーズは結構似てると思うのですが、言ってる内容は若干違うのかな?
「サニーボーイ」に、ひたすら前をむいて駆け抜けろと語りかける「Diamond Rocks/a flood of circle」。
「君」に、夢のない男だと正体明かさずにずっとハッタリかまし続けろと語りかける「永遠の嘘をついてくれ/中島みゆき」。
中島みゆきファン歴40年!みたいな感じで、ツアーは全部行きました!っていうすごいファンが結構いるんです。
ツイッターのアイコンもみゆきさん、呟きもみゆきさんばっかりで、ツアーメンバーやら共演者にリプ送りまくったりしてるようなガチの人たち。
そういう人たちは、頭が完全にみゆきさん一色なので、これは「みゆきの曲と酷似だ!」と言うかもしれませんね。
しかもこのバンド、過去にみゆきさんの「ファイト!」をカバーしたりしているみたいなので、余計に「知ってて似せてる!」みたいないいががりはつきそうですね。
でも個人的には、一旦記事を書きつつ頭をニュートラルにした上での感想ですが、
部分的にフレーズが似ちゃっているものの、偶然の範囲であり、そこまで似てはないのかな〜と思います。
せっかくだから大好きな曲「永遠の嘘をついてくれ」について語る
「永遠の嘘をついてくれ」は、元々は中島みゆきが吉田拓郎に楽曲提供した曲だそうです。
もともと中島みゆきは吉田拓郎の大ファン。ファンというよりおっかけ的存在だったそうです。
確かに、曲を聴くと大いに影響を受けていそうなものがちらほら。
今中島みゆきの半分パートナー的存在のプロデューサー(1989年以降、全てのアルバムをプロデュースしている)である瀬尾一三は、
元は吉田拓郎をプロデュースしていた人。
どっかに名言されているわけではないけど、きっと拓郎繋がりでしょうね。
中島みゆきのスーパースターである吉田拓郎ですが、
なにやら「もう俺には中島みゆきの「ファイト!」のような曲は作れない」みたいなことを思い詰めた時期があるようで。
そんな時に、「遺書のような曲を」と中島みゆきに楽曲提供のオファーをしたらしいのです。
当時の心境なんて私には知る由もないですが・・・1960年代から尖った音楽活動をし続けた吉田拓郎も、1990年代にもなって自身も歳を取ってくると、なにかしら思うことがあったのでしょう。
引退・隠居を考えていたのかもしれません。
そんな吉田拓郎に中島みゆきが提供したのが、「永遠の嘘をついてくれ」
君よ 永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ 一度は夢を見せてくれた君じゃないか
出典:中島みゆき『永遠の嘘をついてくれ』
口を悪くすれば、「演じたなら最後まで演じ切れや、逃げんじゃねえぞ」って言ってるんですから、この歌詞。
優しく言ったとしても、「あんたはスターなんだから、最後までスターでいてよ」って言うことですよね。
人によってはプレッシャーに押しつぶされそうなエールを歌詞に載せて贈ったみゆきさんですが、
結局それから20年以上経った今でも、吉田拓郎は音楽界で精力的に活動しています。
2009年に体を壊してラストツアー中止とかいう心配なできごともありましたがね。
まとめ
純粋に、「あー、似てる!」という強烈なファーストインパクトがあって、
「どの辺が似てるのかな〜」って分析記事を書いてみようと思ったら、いうほど似てなかったって結論の記事です。
しかし、これきっかけで自分の中の中島みゆき愛を再確認できたと思いますし、
吉田拓郎さんへの楽曲提供エピソードも思い出しつつアウトプットできたのは収穫でした。
いい曲なので、みなさんも「永遠の嘘をついてくれ」聴いてみてください。
「Diamond Rocks」も結構いい曲でした。
しかし、「Diamond Rocks」の歌詞に「Boy's Don't Cry」ってあってThe Cureの「Boys Don't Cry」って曲を思い出しました。
この曲もいい曲なので聴いてみてください