NETFLIXオリジナルホラー映画の「ELI/イーライ」。
NETFLIXオリジナルって、
ドラマも映画も本当に当たり外れ激しいので少々不安なのですが・・・
離脱することなく2時間観終わったので、
ネタバレ上等で語っていきます〜〜〜
あらすじを順番に紹介していきます。(緑字はゆとりの声です)
NETFLIX掲載の紹介文
自己免疫疾患に苦しむ11歳のイーライは、病気を何としても治したい両親に連れられて、実験的治療を受けるために、とある隔離クリニックにやって来る。
イーライの病気、治療の旅
物語は、7歳の男の子:イーライがいきなり病気を発症する回想から始まります。
急に咳き込んで倒れ、肌が真っ赤に変色・・・。
肌が焼けるようだと叫びをあげるイーライ。
そして、4年後の現在。
隔離施設に向かう道中のイーライと、父:ポール、母:ローズ。
イーライは、途中のホテルでもビニールハウスのようなものの中で隔離されています。
外に出るときは防護服を着用し、袖や裾はビニールテープで密封という厳重装備。
かなり治安の悪い地域に宿泊していたらしく、
ホテルから車に移動する際に柄の悪い大人たちにからかわれ、火薬を差し向けてきます。
それから逃れようと走るイーライですが、転んで防護服に穴が!!!!
外の空気が防護服の中に入ってきた瞬間に発作を起こし、
みるみるうちに肌が赤く染まるイーライ。
母は急いで防護服をビニールテープで塞ぎ、リラックスさせようと話しかけます。
「ゆっくり息してイーライ、ママを見て。思い出して、誕生日ケーキの匂い。あの匂いを吸い込むの。
ローソクを消して。さあ、吹き消して。
いいわ。願い事をして。何をお願いした?」
イーライを落ち着かせるためのいつものリラックス術なのでしょう。
ようやくイーライの発作は収まり、顔色もよくなりました。
落ち着いたイーライたちは、車で病院へ向かいます。
ゆとり「母親のこのシーンはすごく愛を感じるんですが、対照的に父親からは若干冷たいものを感じます。
乗り込んだ車がオンボロなので、「この車ポンコツだよ」とイーライが漏らすのですが、
それに対する父親の言葉は『ポンコツはお前だ』ですもん・・・。
親子の冗談だと父親は笑ってごまかすのですが、病気で苦しむ子供に対してなかなか辛辣です・・・
イーライをリラックスさせるのは母のみですし、
父は金のことを気にしてばかりなのも気になります・・・」
屋敷で治療を始めるイーライ
イーライたちは、霧を越えて、森の中の大きな屋敷に辿りつきます。
玄関の監視カメラの前に立っただけでドアが開き、スピーカー越しに医師からの挨拶が。
「外からの汚染を防ぐ厳重体制で屋敷内は守られているので
まずは除染室を通って屋敷の中に入るように」とスピーカー越しに指示を受け、
除染室を通ってたどり着いた部屋で待っていたのは、
にこやかな笑顔の女性3人。
ホーン医師と、看護師のバーバラとマリセラ。
ホーン医師に屋敷を案内されながら、
イーライと両親は屋敷や治療に関して説明を受けます。
説明内容をざっというと・・・
- 治療について・・・
イーライの症状は、体が厄介な免疫グロブリンを過剰に生産している状態から起こるもの。
(組み換え活性化遺伝子の異常)
エンコードしたウイルスを使用し、それを修復するのが治療の内容。
治療は三段階に分かれて行われる。
- 施設について・・・
治療のため、イーライと両親は別の部屋で寝る。
施設内は完全に除染されているので、防護服は脱いでも良い。(実際、大丈夫だった。)
一部、未浄化の部屋があるので入ってはダメ。空気は漏れないようになっているからこちらは大丈夫。
施設は病院でもあるが、ホーン医師たちの家でもある。
シャワーの水も浄化されているので、浴びても大丈夫(実際、大丈夫だった)
- ホーン医師について・・・
医者になって25年だが、この施設は3年前に始めた。
大勢を治療した実績あり。
「全員治った?」というイーライの質問に対して、
「全員治った」とは答えず、「心配ないわ。あなたを治してあげる」とはぐらかす。
ホーン医師の説明を一通り受けたイーライは防護服を脱ぎ、
久しぶりに母とハグできるようになります。
久々のシャワーも浴びることができました。
眠りにつくイーライですが、
一人でいるはずの部屋に人の気配を感じるようになります。
よく眠れず、翌朝医師に報告するものの取り合ってもらえず。
モヤモヤした気分のまま、治療の第一段階が始まります。
治療の内容は、なんか痛そう・・・
麻酔はされているんでしょうけど、
意識はある状態で背中を切り開かれて背骨にパンチで穴を開けられ・・・
朦朧としている状態で器具を眺めていると、
鏡状になった器具に、怪しげな人物が映っているのをみてしまうイーライ。
恐怖を感じるイーライですが、そのまま意識を失ってしまいます。
意識が戻ったイーライは、拘束具で治療台に固定されていました。
それを眺めているホーン医師と看護師2人。
体が熱く苦しくなっていき、医師に訴えますが、効いてきた証拠だと聞いてくれません。
悶え苦しむイーライ。
皮膚が赤く染まり、血管が浮き上がり・・・見るだけできついです。
そのまま、イーライは気を失ってしまい、気づくと拘束具を解かれ、点滴をされて一人で寝かされていました。
点滴を自力で外し、起き上がると、窓に何かを投げつけられる音が。
窓の外を確認すると、見知らぬ女の子が手を振っています。
興味を持ったイーライは、立ち入り禁止エリアだと言われていた場所を通って、
女の子とガラス越しに対面できる場所にたどり着きます。
ゆとり「この女の子、よく見たらNETFLIXドラマ:ストレンジャーシングスのマックス役の子やないけ!」
女の子:ヘンリーとイーライは意気投合します。
ヘンリーが火を起こすマジックを披露したり、イーライの身の上話をしたり・・・
ヘンリーを気に入ったイーライは屋敷の中に招待したがりますが、
ヘンリーは消極的。
ここの医師に嫌われているし、この家は何かおかしい。あの医師は信頼するな。そうヘンリーは言います。
何かがおかしい。屋敷、医師、治療内容・・・
完全に浄化された屋敷の中で、治療に専念するイーライですが、
屋敷も、医師も、治療内容も、何かがおかしい。
おかしいところ
- 屋敷
変な幽霊のようなものが出る。
次第にエスカレートするようになり、襲われるようになる。
- 医師・治療内容
苦痛を伴う治療なのに、一向によくなる気配がないどころか悪くなっていく
「全員治った?」というイーライの質問に対して、
「全員治った」とは答えず、「心配ないわ。あなたを治してあげる」とはぐらかす。
屋敷や医師・治療内容について不信感を訴えても、両親・医師共々取り合ってくれません。
そのまま、過酷な第二段階の治療を受けるも、状況は悪化していきます。
唯一、ヘンリーは親身に話を聞き、
またもや「前にも治療しているペリーっていう子と仲良くなったけど、その子は治療の第三段階で消息不明だ」と意味深なことを言います。
完全に医師を信じられなくなったイーライですが、またもや得体の知れないものの襲来を受けます。
見えない何かに、浄化されていない外の空気が入ってくる場所に無理やり締め出され、間一髪で医師により救出。
しかし医師を信じていないイーライは、「ペリーのことなんで黙ってたの?」と医師に詰め寄ります。
医師はまたもやはぐらかし、イーライの疑念は確信へと変わりました。
そして、幽霊のような何かが毎回文字等で「LIE」というメッセージを残していること、
イーライを屋敷から出そうとしていたことを思い出し、
実は幽霊のような何かは、イーライを傷つけようとしているのではなく、助けようとしているのでは・・・?と考え始めます。
屋敷の謎をつきとめるイーライ。そして・・・
何か証拠が欲しいイーライですが、暗証番号で入室制御された医師のオフィス部分には入れません。
そして幽霊のようなものが執拗に書き殴っていた「LIE」の文字が、ひっくり返すと317と読めることに気づきます。
医師たちが寝静まったであろう時間にオフィススペースの電子鍵暗証番号に317を入れると…ビンゴ。
医師のオフィスに忍び込み、今までの患者のカルテを発見します。
何人かの治療の経過写真を見ると、酷い有様でした。
どの子も酷くなっていくどころか、完全に死んでいる状態や、もはや人間とは呼べない姿のミイラになっている写真。
恐怖し屋敷から逃げ出そうとするイーライですが、医師や父親に捕らえられてしまいます。
母親は辛うじて医師たちに疑問の目を向けて割とイーライ側の味方ですが、父親は完全に医者の味方です。
イーライを捕らえた医師たちは、イーライを無理やり拘束し、第三段階の治療を強行しようとします。
イーライへの治療が強行されようとしているとき、母は偶然、これまで治療を受けていた子供たちの見るも無残な姿の遺体を発見し、我が子を救いたい一心で、医師にナイフを向けます。
しかし、完全に医師側の夫にあっさりナイフを渡してしまい、イーライへの治療が続行される羽目に。
治療といいますが、そこからは完全にキリスト教の宗教儀式でした。
実は医師や看護師はキリスト教のシスターで、
第一段階・第二段階の治療は辛うじて遺伝子治療ではあったものの、
第三段階の治療は子供に取り付いた悪魔ごと子供を殺し、悪魔から魂を守るというもの。
ゆとり「やべええええカルトかよ!!!そう来たかー」
聖水と呼ばれるものをイーライの体に振りかけると、ジュワーっという音と共にイーライの肌は赤く染まります。
ゆとり「聖水・・・・・・?それ聖水???酸じゃないの???もうやめてええええ」
悶え苦しむイーライに、医師もといシスターはナイフを突き立てようとします。
イーライ、覚醒。イーライの正体は・・・
その瞬間…
ナイフはイーライの体寸前で止まりました。
そのナイフを止めたのは、他でもないイーライ自身(の超能力)。
超能力でナイフを持つ医師の手を操り、そのまま医師自身にナイフを突き立ててしまいます。
イーライを制圧しようと看護師もといシスターたちが薬の入った注射器を持って近寄りますが、注射器を念力で易々と破壊。
もう、イーライの顔は完全に悪魔になっていました。
逃げ出そうとする医師・看護師2人を念力で宙吊りにし、怒り狂った声で「お前らは僕の身体に何を入れた!」と叫びます。
母親が言うには、「聖水よ・・・ただの聖水・・・」とのこと。
だとすると、ただの聖水にあそこまで反応するイーライは何なのでしょうか?
「僕は何者なんだ?」とイーライは母親に詰め寄ります。
もはや、医師や看護師は宙吊りにされて恐怖に悶えているだけの人です。
「私たちの子よ」と答える母親ですが、イーライは「嘘だ!」と激昂。
その瞬間、周りの看護師たちはイーライの能力で瞬時に炎に包まれます。
もう大体想像はつきますね、イーライはおそらく…
母親は、なかなか子供ができないことに悩んでいました。
夫だけでは母親の願いを叶えることができず、
神に祈りました。しかし叶えてくれず。
そして、母親は禁断の手段…悪魔に祈ったそうです。
イーライの実の父親は悪魔。
父親には似ないと約束したけど、結局嘘だったそうです。
悪魔はいつでも嘘をつくものですね。
なんとなく、父:ポールがイーライに対してあまり愛情を持ってなさそうな様子に合点がいきました。
ポールの子ではなく、悪魔の子だったのですから。
母と話すイーライを、背後から攻撃しようとするポールですが、イーライに念力で顔を破裂させられ、あっさり死んでしまいます。
生き残ったのは、母親のみ。
恐怖に怯える母親に近寄り、どうしたもんかと母親の顔を覗き見るイーライ。
イーライは「どうしてもあなたがほしかったの。ママを許して・・・」と泣く母親の頬に手を触れ、
その手で、母親の首にかかった十字架のペンダントを引きちぎります。
すっかり悪魔になったイーライは屋敷を焼き払いながら、怯える母親を連れて外に出ます。
生身の体で外に出たのは何年振りか。
外の空気に触れた瞬間、イーライの顔は普通の子供に戻っていました。
「来たね、待ってたよ」と、イーライたちに外から声をかけてきたのは、どっからか持ってきた車に寄りかかったヘンリーでした。
彼女もまた、イーライと同じ悪魔の子。
父:悪魔の子育ての方針は「自立が大事」とのことで、お互い助けない決まりだったようです。
結局、イーライとヘンリーは母親を信用することになり、
運転手として連れていくことにしました。
行き先は、父である悪魔のいる場所。
恐怖でパニクって車のエンジンがかけられない母親に、
イーライは無表情で語りかけます。
「ママ、息して。深呼吸。ふかーく吸って。ローソクを吹き消すんだ。願い事をして。」
覚えていますでしょうか?これはこの映画の最初、母親がイーライのパニックを抑えようとしていた、リラックスの手法。二人の立場が完全に逆転してしまったことを表していますね。
イーライ、ヘンリー、母親を乗せた車が悪魔のいる場所に向けて走り出したところで、エンディング。
感想
最初は、「怪しげな治療をするマッドドクターの屋敷から脱出するために子供が頑張る話かなあ」と思っていました。
ところがどっこい、イーライが悪魔の子供だったんですね・・・。
どんでん返しなんでしょうけど、全てが唐突すぎてどんでん返しって感じがあまりなかったですね。
悪魔化したイーライが母親に詰め寄るシーンで、宙吊りにされた医師看護師もといシスターたちが周りをぐるぐる回ってるシーンは、なんかシュールで少し笑ってしまいました。
いきなり炎上して悲痛な叫び声をあげているシーンはちとキツかったですが・・・。
映画としては私は割と好きでした。
このくらいのレベルの映画がNETFLIXのスタンダードになったら、毎日退屈しないんだろうなあ〜